アカペラおとぎき館(a cappella CD Review) |
J-POP界ではあまりにも有名な山下達郎氏。
しかし、アカペラが注目される以前から彼が多重録音というものを用いて、
アカペラのアルバムを出しているというのはご存知でしたか?
管理人の記憶だと彼の出すアカペラ以外のCDの中に
たまにカップリングとして作品が収められてる事があったような。
(確か管理人はその昔彼の「White Christmas」を聞いて驚いたのでした)
topからbassまでもちろん彼一人で担当するわけですが、
やはりその音域の広さにはどうしても感心せざるを得ないです。
もっともベースはちょっと苦しそうですが、14KSとかに比べると問題なし。
なお、以下紹介する各アルバムにはライナーノーツ(山下達郎氏本人によるコメント)があるので、
その辺にはかぶりすぎないようレビューをしてみようかと思います。
レビューCDタイトル(オススメCDには★)
・ ON THE STREET CORNER 3
・ Seasons Greetings
ON THE STREET CORNER 3
01.DEDICATED TO THE ONE I LOVE
02.STAND BY ME
03.GLORIA
04.ANGEL
05.DREAM GIRL
06.THEIR HEARTS WERE FULL OF SPRING
07.DON'T ASK ME TO BE LONELY
08.LOVE YOU SO
09.LOVE T.K.O
10.WHY DO FOOLS FALL IN LOVE
11.HEAVENLY FATHER
12.LOVE CAN GO THE DISTANCE [ALBUM REMIX]
オススメ度:★★★★★★★☆☆☆ →オススメ度(評点制)について
ON THE STREET CORNERの3作目。
トラック12.を除いてカヴァーの作品となっております。
実はON THE STREET CORNERの他作品はまだ聞いたことがないんですが、
それでもDoo-Wapをより意識した作品なのかな。ある種コテコテ。
個人的に気に入ったのはシャッフルのリズムがお気に入りの04.や
クワイア(聖歌隊)がやりそうな曲調の06.や現代ソウルに近い09.など。
10.はもうこれをDoo-Wapと言わずして、的なコテコテ感が良い感じに滲み出てます。
06.はフォア・フレッシュメンというジャズコードを取りいれた人のものらしいです。
確かに曲の流れ・パート毎の音の動きが賛美歌のものとは違う。聞き応えありますね。
12.はNTTコミュニケーションズのCMでも使われた曲。
このアルバムの中で唯一のオリジナル曲です。
Wooコーラスが多いんですがそれでもここまで聴かせられるのは凄い。
Seasons Greetings(1993 Release)
01.Acappella Variation On A Theme By Gluck
グルックの主題によるアカペラ
02.Bella Notte
ベラ・ノッテ
03.Be My Love
ビー・マイ・ラヴ
04.Angels We Have Heard On High
グローリア
05.Smoke Gets In Your Eyes
煙が目にしみる
06.Silent Night
サイレント・ナイト
07.My Gift To You
マイ・ギフト・トゥー・ユー
08.It's All In The Game
イッツ・オール・イン・ザ・ゲーム
09.Just A Lonely Christmas
ジャスト・ア・ロンリー・クリスマス
10.Happy Holiday
ハッピー・ホリデイ
11.Blue Christmas
ブルー・クリスマス
12.White Christmas
ホワイト・クリスマス
13.Christmas Eve<English Version>
クリスマス・イブ(イングリッシュ・ヴァージョン)
14.Have Yourself A Merry Little Christmas<Short Version>
ハヴ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス
15.O Come All Ye Faithful
神の御子は今宵しも
オススメ度:★★★★★★★☆☆☆
山下達郎氏の送るクリスマスアルバム。
ON THE STREET CORNERシリーズではアカペラのみでしたが、
このアルバムはオーケストラ入りのトラックもあります。
普通のアルバム、殊にどうしてもクリスマスソングと来ると、
賛美歌系統のイメージ・曲調が前面に出てしまい、のっぺりとしたアルバムになりがちです。
それをこのオーケストラ入りのトラックが解消しています。加えてムードの向上にも役立っているでしょう。
ここは非常にクリスマスアルバムという点を意識した山下達郎氏の妙だと思います。
で、個人的に好きなトラックも実はオーケストラ入りのトラックだったりします(汗)
達郎氏伸びやかなヴォーカルが響く03.や、ラストのストリングスの音色が印象的な11.辺りは特に好きなトラックです。
あ、あとアカペラの方も触れないといけないわけですが、
07.辺りはミドルテンポのまさにDoo-Wapって感じのトラック。ブレイクの所もいい感じ。
(ただ実はサックスが入ってるので完全アカペラではない)
10.はアルバムの中で唯一のアップテンポな曲ですが、ストリートで演る感じが出ててなかなか。
一人でテンポの速い曲をやるわけですから、そういった点でも評価できるわけです。
13.は山下達郎氏の名曲「クリスマス・イブ」の英語詞版です。
クリスマスと言えば(日本語詞の方は)必ずかかるナンバーですからね。注目です。
現代のアカペラグループに比べると、ずば抜けて面白いことをやっているわけではないんですが、
10年以上(1993年)経っても色あせないのは凄いことです。
ま、一応このサイトはアカペラメインなので、「普通のクリスマスアルバム」としてオススメします。